
Leica M Monochrom(Typ246)
今年の大目標にしていたパリフォト参加を無事に終えました。世界第一線の凄まじい刺激でフラフラして帰国したのも束の間、あっという間に2018年が終わろうとしています。
今年は数日間極寒のモンゴルに滞在に始まり、帰国後から写真集製作の打合せを開始。新たな挑戦で昨年受賞したCANON SHINES 受賞の一環です。4月には目標としていたライカギャラリーLA写真展、そして6月からのライカGINZA SIX写真展(開催中)を挟み、それ以外はずっと写真集製作に注力していた1年と言えます。その前半は徹底的な内省による極めて苦しい時間でしたが、霞が晴れると新たな景色が見えました。その結果産まれた本は全く新しいコンセプトを纏うこととなりました。“ Staining / Yasuhisa Ishii “12月29日 代官山蔦屋書店これについてはプレスリリース後に改めてお伝えできればと思います。
たくさんの人の御協力をいただきようやく完成したそれを携え、初めてのパリフォトに作家として参加することができました。森山大道ら大御所の本と並び置かれることにいささか恐縮しながらも、たくさんの人がそれを手に取りページを捲る様子を自身で目撃できることは、これ以上ない貴重な経験になりました。(手に取ってくれた人の中にはなんとサラムーンもいたり)
第一線のひとつを目の当たりにすると、見える景色もかわり、目指す世界も定まるわけです。写真を始めて10年。初めてライカを手にして作ったこのBlogで、まさかこのような報告をするとは当時は夢にも思っていませんでした。目標と次の10年に向けて、いま何をすべきか再考するタイミングが訪れています。
少ないながらもパリフォトに持参した分が完売できたことはひとつの成果ですが、それよりも世界をこの肌で感じたことが大きな収穫として、これからも謙虚にゆっくりと進んでいきたいと思います。
代官山蔦屋書店 トークイベント
(町口覚 × 濱中敦史)↑本書デザイナーの町口氏が登壇します僕も行く予定ですが、間違いなく面白いです
Yasuhisa Ishii / 石井 靖久