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2017年 総括

2017年も終わろうとしています。
かろうじて継続していたこのBlogをご覧頂いた皆様には心からお礼申し上げます。

さて、秋口から挑戦事があり、しばしそれに注力していました。
ただでさえノンビリなこのBlogもさらに遅い更新だったと思います。

今年は昨年末からのライカマレーシアの個展が1月に終了したあと、
4月の蔦屋家電での8ヶ月間に及ぶ展示に始まり、5月にポーランド・クラクフのギャラリーで個展開催。
8月にはLeica M10 Book(玄光社)に掲載され、大きな反響を得ました。

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確かな手応えも感じつつ少しずつ歩んでいるとはいえ、
これからの脳内ロードマップ上に立ちはだかる、写真集製作という壁をどう乗り越えるか悩んでいました。
独学かつフリーランスなので当然自分なりの方法論は持っている訳ですが、
自費(もしくは共同)出版を除けば、現在は写真集出版は大御所でも難しい時代。
でも写真家の顔となる写真集は、僕のビジョンにおいて必要不可欠。
どうやって切り拓いていこうか、、、そんな中、目に入ってきたのがこのコンペティションでした。

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・写真コンテストではない
・次世代の写真家を発掘するオーディションである
・審査員に写真家はおらずキュレーターら幅広いメンバーで構成
・選ばれた写真家は写真集を作る権利を得る
・それは代官山蔦屋書店で販売される
・これまで何を撮ったかではなく、これから何をどう撮るか
・自分の事と自分の作品をしっかりと語れるか
・フリーランスとして生き抜く資質を備えているか
・そういう人を応援するための新たな取り組みである


良い意味で異質さと今の僕に向けたものだと直感し、
久々のコンペに臨む気になったのです。ここから長い戦いが始まりました。
まず1次書類選考から2次作品選考までに650人から150人へ。
第1回で国内在住限定で650人の応募はかなり多いですね。
書類選考は簡単に言えば自己アピール。この人間の作品を見たいと思ってもらえるか。
作品選考は30点以上のプリントをブック方式で提出。
最後は各自によるプレゼン方式で、しかも公開審査。
まず1次が書類選考というのが面白いですね。
ここもこれまでのコンペティションとは大きな違いでしょう。

最終選考に残ったのは22人。その中に僕も残る事ができました。
12月3日、審査会場は品川のキヤノンSタワーの大きなホール。
幅13mの巨大スクリーンに作品を投影しながら、壇上からプレゼンテーション。
かなり立派な会場でした。
この際に投影するスライドショーも自作です。
朝早くから夜まで全ファイナリストのプレゼンを聴き、最後に審査結果発表。
プレゼンは審査員からの質疑応答もあり真剣勝負。
この時点ですでに良い経験にも勉強にもなり、さらにプレゼンもやりきった感があり、
何よりかなりヘトヘトでした。

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そして各審査員からの結果発表。
ファイナリスト22名の中から8名が選ばれました。
僕は最大の目標だった審査員に選ばれ、良い形で新たな挑戦の幕を下ろせました。
(何必館・京都現代美術館キュレーター 梶川由紀 選)

年明け以降、パリフォトにも出展しているマッチアンドカンパニーさんと製作に入ります。
念願の1冊目の写真集をこういう形で制作・出版できる事を非常に嬉しく思います。

2018年からは写真家として次のフェーズに入ります。
来年はこの写真集製作のほか、いくつかの写真展も予定しています。
国内では東京で皆様とお会いできるでしょう。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。


Yasuhisa Ishii / 石井 靖久


by summilux55 | 2017-12-28 22:00 | info | Comments(8)